別冊

6月11日号

PALM BEACHで金持ちを山ほど見た。
リゾートライフは魅力的だ。

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金持ちを山ほど見た。リゾートライフは魅力的だ
老後は大丈夫なのか日本
おれは出来たら帰りたくない。それには相当働かなくてはいられない
いかん!物質主義に逆戻りだ
おれも哲学も軽い

 PALM BEACHに到着しました。
A1Aという海岸線沿いの道を時速40kmほどのゆっくりしたスピードで海を楽しみながらと思い北上したのですが・・・。まいった。マイアミビーチの朝6時の散歩に見たトップレスの美女には完璧に「負けた」と感じたが今度のは男としてまいったの巻。
なにがまいったって何十軒という高級リゾートマンションが両わきに立ち並ぶなかを5時間も走ってまいりましたわけでして。
『こんなたくさんにサクセスした人生を送ってるヤツがいるのかあ』をうんざりするほど見せつけられまして、21世紀を考えるのもばかばかしくなりましたよ、ほんとに。3億円は現金で残さないとこんなリッチな老後はむかえられないわけで、それをやりとげたやつがこれだけいるわけですよ。
 どの家にもたいてい水路があってクルーザーを持っている。きっとそれでたいていのところには出かけるんだな。ご近所さんのところにも水路を通っていくんだろう。そのため至る所に信号でなく跳ね橋があって待つこと10分、その間をクルーザーがゆっくりとご帰宅なされる姿を数回見ました。100マイルもあるビーチには50mおきに一人の割合で日光浴している。よく考えたらこいつら金持ち?とよく見たら老いも若きもいる。どうも金持ちだけではない。ということはみんな誰彼なくリゾートをしに来ているわけだ。今日は木曜日の平日なのにだ。日本のリゾートブームはバブルとともに消し飛んだが、こっちはそんなこと関係なくリゾートはリゾートの文化なのだな。若いときは働いて、年取ったらクルーザーとオーシャンビューハウスと釣り三昧、毎日昼寝と日光浴のシルバーエイジはほんとに日本に来るのか? 個人的な身の上だけで言わせてもらえばNOだ。環境問題より経済問題が先に解決しないと「武士は喰わねど高楊枝」の老後がまっているにちがいない。
俺の東京での生活は比較にならない。猫の額ほどの住処と穴蔵みたいな事務所はただのゲリラのアジトじゃないか。と情けないやら戦意喪失というか、やってられねえぜ、の気分なのです。
くそうどうすりゃいいんだ? 
空をジェット機が飛んで行ったのを見て、あと2週間で否が応でも帰国かあ。老後の心配な日本に帰国しなくちゃならないのかあ。むうう、どうすりゃいいんだ?
おまけにまたもやサンダーストームに見舞われ、やむなく宿に駆け込んだ次第です。

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